GAI(結晶性能力)(VCI ＋PRI)が高く、
CPI(認知熟達度指標)(WMI ＋PSI)が低い

〇 生徒の対策

• ①自分のペースを尊重しましょう！

  基本的に学校（に限らず、社会全体かもしれませんね）は、“平均”を求めてきます。当たり前に授業を受け、当たり前に課題をこなしていく…まるで、一律に世界が進んでいくように感じられるかもしれません。

  しかし、本来は、個人それぞれの“ペース”があり、決して一律ではないはずです。まずは、あなたが心地よく取り組める“ペース”を見つけ、あなた自身がそれを認めてあげること、これが第一歩であるように思います。

• ②“苦手”は包み隠すのではなく、アピールしましょう！

  先にも記しているように、よくよく考えれば“わかる”・“できる”が少なくないはずです。だからこそ周囲の評価は、「やればできる」と受け止められ、努力次第でなんとでもなるなどと思われがちです。確かに、努力すること自体は必要ですし、実際カバーできる部分もあるでしょう。ただし、“苦手”をなかったこと・見なかったことにしようと努めるのは、お勧めしません。誰しも多少の“苦手”はあるものです。少々大げさに思えるかもしれませんが、“わからない”・“できそうにない”は最大限にアピールしましょう。

〇 講師のサポート

• ①生徒本人のペースを尊重し、配慮を！

  世間の“当たり前”、これに合わせることがなかなか難しくあるでしょう。集団に足並みを揃えるよう強制したり、何事もテキパキ進めたりするのは、相性が悪いと考えられます。生徒の対策①にもあるように、まずは生徒本人が無理なく取り組める“ペース”を見つけ、まずはそれを尊重することが大事かと思います。

• ②“苦手”について、遠慮なく話し合える関係性を！

  “わからない”・“できない”は、誰にとっても居心地が悪く、そのままに伝えることをためらってしまうものです。だからこそ「この人だったら少し話してみてもいいかな」、「あの先生のことをちょっと頼ってみようかな」などと思えるような関係性を築くことが、教え導く立場と導かれる立場とで大切になってくるように思います。

〇 役に立ちそうなリソース

• （これまでのまとめ）内的な理解力がすぐれています。

  ・コグトレ
  《ご参考》https://www.miwapubl.com/cog-tr2020/index.html

  ・一日一行日記（日々のルーティン作りとして）

  ・集中が保ちやすい環境づくり（例：決まった机の上で学習する／学習机の上には、今取り組むべき課題以外を置かない／イヤホンなどを活用して周囲の雑音を避ける、など）

  ※最終的には、何らかのツール以上に、“人”の存在だと不可欠かと思います。私たちは誰しも、なにかしらの“でこぼこ”を抱えた上で生活しています。自身の“でこぼこ”について理解し受け止め、それ相応の対策や工夫をしていくことは確かに大切です。ただし、それは一人きりでは到底行えないことです。自身の“でこぼこ”を誰かに受け止めてもらい、その誰かの“支え”を感じられてはじめて一歩が踏み出せるのだと、私たちは思います。だからこそ、何よりものリソースは信頼できる“人”と言えるのではないでしょうか。

 

＜動画＞【WISC知能検査】結晶性知能（VCI）と流動性知能（PRI）の差が大きい場合の最新対策法を解説



 

＜動画＞【WISC知能検査】言語理解指標（VCI）とワーキングメモリ指標（WMI）の差が大きい場合の最新対策法を解説



 

＜動画＞【WISC知能検査】知覚推理指標（PRI）と処理速度指標（PSI）の差が大きい場合の最新対策法を解説



 

＜動画＞【WISC知能検査】ワーキングメモリ指標（WMI）と処理速度指標（PSI）の
差が大きい場合の最新対策法を解説



 

• 薄井晶著 『方法別冊』（不登校・学習障害・発達障害・WISC ver.）ファストブック(2022)

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