
- こんな傾向はありませんか?
- 「学校の教室で授業中みんなと同じようにできない」
メカニズムと発達心理、学習理論による対策 - 生徒の対策
- 講師のサポート
- リソース紹介
- 学習障害がある方が学べる個別指導の専門塾
- 生徒・ご父兄の声
<目次>
〇 こんな傾向はありませんか?
(こういうところが見られたらあてはまるかもしれません)
- 先生の指示が理解できない
- 次にやることの準備ができない
- 集団行動でうまく立ち回れない
- 自分のやり方に固執する

〇「学校の教室で授業中みんなと同じようにできない」
メカニズムと発達心理、学習理論による対策
【説明】
学校の先生から、「お宅のお子さんは集団行動ができません。クラスの和を乱しています」などと言われてしまうと、恐縮してしまいますね。平謝りして「よく言い聞かせます」と答えて、さてそれからどうしましょうか。子どもをただただ叱りつけるのは、単に子どもの心を傷つけるだけに終わってしまいかねず、得策ではありません。
子どもはわざと先生やみんなを困らせようとしているのでしょうか。たしかにそのような可能性もゼロではありません。虐待などの強いストレスがある場合です。その場合には子どものストレスが何であるかを同定し、取り除く作業が求められます。
しかし多くの場合、発達障害に起因する諸問題のために集団に上手に適応できないでいるだけで、決して故意ではないのです。言い聞かせたところで、子ども個人の努力ではカバーしきれない問題であり、周囲の適切なサポートが必要です。
ここにはいくつかの要因が考えられます。まず、先生の説明が理解できないのかもしれません。ことばを理解する脳の仕組みは複雑で、耳から入力された音声は、神経線維を通ってたくさんの脳部位で処理され、最終的に意味の理解に至ります。発達障害のためにこれらの経路のどこかに「発達でこぼこ」があり、伝達に時間がかかったり、あるいは正しい意味理解に至ることができなかったりするかもしれません。いわゆる抽象化能力に困難が発生します。この場合、指示を視覚化して図で表現したり、まわりの人が個別的・具体的に教えてあげたりして、理解を助ける必要があります。「教科書の10ページを開いてください」と口頭で言うだけでなく、黒板にも「10ページ」と書く、などです。
あるいは、子どもは集団活動の意義がわからないのかもしれません。やりたくないことを、なぜやらなければならないのか、その理由がわからないのです。この場合には、その活動をする意義について、その子にわかりやすい表現で説明する必要があります。いやいやでもやってくれるように説得できればよいのですが、もしどうしても納得しないという場合、やむを得ずその時は「見学」してもらう、という方策が妥当かもしれません。強制的にやらせても身につきませんし、無用に集団活動に対する抵抗感を植え付けてしまうことにもなりかねません。
あるいは、発達障害によく見られる「こだわり」のために、先生の指示にうまく従えないのかもしれません。まわりには「わがまま」に映りますが、必ずしもそうと決めつけるわけにはいきません。それにまつわる過去の辛い記憶や、何らかの「感覚の特異性」のために、どうしても受け入れられなかったり、うまく振る舞えなかったりするのかもしれません。理由を尋ねても、子ども自身にも、なぜいやなのか、説明することが難しいのが普通で、よくわからない理由にすりかえたり、怒り出したりしてしまったりします。むりやり強制すると、場合によっては不登校にも結びつきかねず、注意が必要です。
クラスでひとりだけ例外扱いすると、不公平感を訴える生徒がほぼ必ず出てきます。そんなときには、「〇〇さん(くん)にはどうしてもできない事情があるんだよ。もしできるならやっているはずだよ。そのうちきっとできるようになるから、今日は見学してもらおうね」などと、温かく見守る態度を示すとよいでしょう。
ASDの特徴の一つに「コミュニケーションの障害」があげられますが、上記のような要因があれば、コミュニケーションが障害されるだろうということは容易に理解されます。その子たちにとって、「先生・親・周囲が強制せずに、自分を受け入れ、尊重してくれた」という体験は、心のどこかに必ず残り、後々生きる力となるはずです。

〇 生徒の対策
①自分の得意不得意を納得しよう。
②苦手なことは、「指示通りにやる」。
③上手くいった経験をだいじにしてそれの真似をしよう。
④わからないことは先生やまわりの人に聞こう。
⑤どうしてもできないときは、勇気を出して、先生やまわりの人に、できないことを理解してもらう努力をしよう。でも、残念だけど、いつも理解してもらえるとはかぎらないことも知っておこう。
〇 講師のサポート
①何をしてほしいのか、はっきりと具体的に伝える。
②「どうしてわからないんだ。言ったとおりにしないんだ。」と腹を立てない。出来たことを最大限に褒めてあげる。
③具体的、理詰めの指示を心がける。本人自身の気づきを最大限活用するとともに、改善策は理詰めで本人に納得させて真似をしてもらって身につけてもらう。
④生徒に合った段取りを講師の側でセットしてあげる。
⑤苦手なことよりも、得意なことを伸ばす。
〇 役に立ちそうなリソース
- 各種の数人で行うゲーム:
- <動画>ASD(自閉スペクトラム症)で国語の説明文の理解が苦手な場合の対策法
- <動画> ASD(アスペルガー症候群)でこだわりが強すぎて勉強が前に進まない場合の対策法
- <動画>ASD(アスペルガー症候群)で学校の先生を怒らせてしまう場合の対策法
- 薄井晶著 『方法別冊』(不登校・学習障害・発達障害・WISC ver.)ファストブック(2022)
スイッチのゲームもいいのですが、ここでは数人で行う、昔からあるようなタイプのボードゲームをおすすめしたいと思います。ともあれまず「集団の活動に参加する」ということをしやすいからです。
たとえば「人生ゲーム」はどうでしょうか。何種類か市販されています。結婚して、子どもができて、家を買って、といった、人生の単純化されたパターンの概念に馴染むことができます。子どもたちは柔軟にルールを変更して「ローカルルール」を作るのが得意です。中にはゲームの途中でルールを変えようとする「自分勝手な子」がいて、みんなに非難されたり、まあまあとなだめる子がいたり、集団の中でのさまざまな振る舞いを体験するのに役立ちます。
〇学習障害がある方が学べる個別指導の専門塾
WISCの結果を生かして特性を考慮しながら受験指導
SMKの完全個別ゼミ

〒182-0026 東京都調布市小島町1丁目4−6 三田調布シティハウス 107
TEL:042-426-7295
京王線調布駅から徒歩1分。
甲州街道の小島町交差点すぐそば。
塾の前に自転車がとめられます。

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷3丁目2−2 メルシー世田谷 103
TEL: 03-6804-4076
東急世田谷線世田谷駅、下高井戸方面下車、歩いてすぐ。
通りを渡って美容院のある角を曲がってください。看板が見えます。
*駐輪場完備

〇 生徒・ご父兄の声
自分のペースで安心して勉強できました
S.M. さん
合格校: 日本大学生物資源科学部
調布ゼミは、中一の時に母から集団塾よりも
個別対面の方が向いているのではないかと
勧められたことがきっかけで通い始めました。
体調が悪化し、通学も難しくなっていたなかでも
柔軟に対応してくださり、
安心して焦らずに自分のペースで勉強を
継続することができました。
今年、無事に受験して第一志望の大学に合格できたのは、
他でもない先生のお陰です。
ありがとうございました。
子どものモチベーションもサポート
A.H. さんご父兄
C.H. 様
合格校: 東京未来大学
子どもは、小学6年生のときに、身体的なストレス反応から、
学校に通うことが難しくなりました。
中学二年生から通信制の学校で勉強を始めましたが、
高校一年生で、小学校高学年の漢字が定着していないと分かり、
家から通える調布ゼミに入塾しました。
担当していただいた先生ととても相性が良かったこともあり、
先生とは、時々、子どもの体調や様子も共有させていただきました。
学校の成績をあげることではなく、
子供のモチベーションを維持することを重視したいとお願いし、
漢検と英検の勉強のサポートを中心にしていただきました。
漢検は6級から、英検は3級からスタートして、
最終的に、漢検・英検とも準2級まで合格。
大学進学にも挑戦して、AO入試(総合型選抜)で、
合格することができました。
本当にありがとうございました。
生徒の個性に寄り添って指導していただけました
A.S.君 ご父兄
H.S. 様
合格校:サレジオ中学
落ち着きがなく注意散漫で、学校では先生やお友達から認められることの少ない息子でも、
のびのびと楽しく過ごせる場所で学ばせたいという願いから、
中学受験にチャレンジすることにしました。
しかし、大手の某進学塾へ行ってみると、集団授業ということもあってか、
息子は全力で通塾を拒んだのです。
そのため、通信教育で勉強してみたのですが、限界を感じていたところ、
たまたまみつけたのが調布ゼミでした。
完全個別で、生徒の個性に寄り添って指導いただける調布ゼミを、
息子はとても気に入ったようです。特に、受験前の9月から1月にかけての5か月間、
自分の意志で毎日休むことなく通い、驚きました。
調布ゼミでの中学受験勉強を通し、
息子は自分の得意なことや将来のことを具体的に考えたり、
目標を持ち、応援してくれる大人を信じて最後まで自分なりに精一杯努力することなど、
大切なことを多く学んだと思います。
これまで𠮟られてばかりで自己肯定感が低いところを心配していた息子にとって、
自分で決めた志望校合格は大きな飛躍になったに違いありません。
中学生になったら、あこがれのパイプオルガン部で活動しながら、
航空エンジニアになりたいという夢に向かって勉強を頑張るそうです。
そのために、中学生になっても高校生になっても
調布ゼミに通いたいと希望しておりますので、
引き続きよろしくお願い申し上げます。
<監修>
愛知東邦大学 人間健康学部 教授 松尾香弥子
SMK 薄井晶