
- こんな傾向はありませんか?
- 「うっかりミスが多い」
メカニズムと発達心理、学習理論による対策 - 生徒の対策
- 講師のサポート
- リソース紹介
- 学習障害がある方が学べる個別指導の専門塾
- 生徒・ご父兄の声
<目次>
〇 こんな傾向はありませんか?
(こういうところが見られたらあてはまるかもしれません)
- 授業中ぼんやりしていることが多い
- 答案にケアレスミスが多い
- 集合時間や集合場所などを間違えて覚えてしまい、遅刻する

〇「うっかりミスが多い」メカニズムと発達心理、学習理論による対策
【説明】
忙しかったり疲れていたりすると、ついうっかりミスをすることは誰にでもありますが、あまりにも頻繁であると、学習や生活に支障が出てきます。テストで、ちゃんとわかっているのにケアレスミスで点が取れないのは、そのために不合格になってしまうことだってありうるわけで、切実な問題です。
また、集合場所にいつまでたっても現れず、どうしたのかと思っていると、場所や時間を間違えていたりします。何度も念を押されているのになぜ、と周りの人を戸惑わせます。最近は携帯電話やLINEのおかげで連絡がつきやすくなり、ずいぶん楽になりました。
ADHDの特性のひとつである「不注意」のために、注意するべきところで注意が行き届かず、うっかりミスが頻発してしまうのかもしれません。
ADHDの別の特性である「多動性」も関係がありそうです。誰かの話を聞いているとき、ふと別のことを考えてしまい、相手の言葉を聞きもらすといったことはありませんか? うっかりミスが多い子には、このような、心がさまよいやすい傾向があるのかもしれません。
もう少し掘り下げて考えてみましょう。たとえば遠足の前日に「明日は朝7時半に正門前に集合」と言われたとき、ふと夜行バスで行った過去の旅行が思い浮かんで、夜7時半だと勘違いしてしまったり、自分がいつも使っている別の校門だと思い違いをしてしまったりします。あるいは、「7時半」を「8時半」に聞き間違えるといったこともあります。朝が苦手だったりすると、そうなりやすいかもしれません。
おそらく、言葉の聞き分けの能力や、字や図などを見分ける能力、また入力された情報の正しさを検証したり、重要性をランク付けしたりといった能力にも何らかの「発達でこぼこ」があるのではないかと考えられます。
大人になってもこの傾向が残ることはよくあります。致命的な大失敗をしてしまう前に、できる対策を意識的に行っていきましょう。
重要な情報は、必ずメモを取るようにしましょう。そして、聞き間違いや思い違いがある場合を考慮して、誰かにそのメモが正しいかどうかを確認してもらうようにするとよいでしょう。「明日は7時半だよ、いつもより早いよ」「正門だよ、いつもの校門じゃないよ」などと、直前に誰かにリマインドしてくれるようお願いしておきましょう。
「重要なことは何か」に気づけるようにサポートしたいものです。重要ポイントを何度も確認します。自分で言えるようになるまで行います。(自分で言えていても間違えますが…)
覚醒レベルを上げるために、時々立って考えてみてもらう、あるいは、先生役をお願いするとぼんやりが減ります。
問題を解いていてもおっちょこちょいのミスが多いです。ワーキングメモリの問題もあるかもしれません。数学の問題で、考え方、発想はいいのに、問題の読み違えや、途中の過程の処理で、計算ミス、符号のミス、数値の取り間違い、が頻発したりします。英語では、最後まで読まないで判断したり、構文や文法を無視して何となく単語を続けて読んでしまったりします。選択肢も消去法で切って、最後の一つ残ったものを読まずにそれを正答としてしまったりします。
ミスの起こりにくい方策を工夫してあげます。
・問題の読み違い・・・一行一行鉛筆を当てながら、読んだ箇所の条件をすべて図式化していきます。図式化したら、もう問題を読まないで、その図式を見て問題を解きます。
・計算ミス・・・解答用紙を縦に二つに分けて、左側に解答の過程、右側に計算スペースをとって、解答を書きながら、計算する場面で右側で計算をします。計算は同時に多くのことをやらずに、ひとつずつ処理していき、暗算もなるべくしないで書き落としながら答えを出していきます(よって答えを得るまで何行も書くことになります)。計算スペースもなるべくきれいに書くように指導します。また、注意の分配、あるいは全体の把握がうまくいっていないように思われます。次の処理に進む前に、いつも「これでいいかな」、と1回確認(検算)してから次に進むクセをつけましょう。
・符号のミス・・・-の符号を忘れてしまったり、マイナスの数の分配法則や、分数式の前のマイナスの記号を分母を払った後分配するのを忘れることが多いです。マイナスの記号にいつも〇をつけておいて注意を喚起します。
・数値の取り間違い・・・数式を処理していくうちに写し間違えてしまいます。普段練習する解答用紙に罫線を濃いめに書いて、きれいに丁寧に作業することを習慣化します。数字を写すときには、鉛筆で写す数字をおさえて一つ一つ確認しながら写していきます。
・英語の内容把握・・・読みながら、「こうだろう」と途中で判断して答えを出してしまい後を読まなかったりします。読みながら解くのは時間をロスしないためにむしろおススメですが、途中で結論を推測して答えるのではなく、そのあとを読まないと確定しないこともありますので、途中の段階で答えを出したにしろ、最後まで読んで、答えを確認あるいは修正する作業は必要です。早合点せず「最後まで読まないとわからない」ことを意識化します。答え合わせの後の直しのときに、最後まで訳させてから、問題を解き直してもらいます。
・選択肢・・・4つ選択肢があったとして3つを消去法で切ってしまって、残ったものの整合性を確認しないまま「これが答えだろう」として解答してしまいます。その残ったものを吟味してそれも違っていれば、切り間違いなので、もう一度切った選択肢の検討をし直せば正解に近づきます。いつも4つ全て吟味します。あるいは2択までは消去法で切って、残り2つを比較の上選択するようにすれば、すべての選択肢を検討できます。

〇 生徒の対策
①一つ一つ鉛筆で指差し確認。
②65パーセント正解すれば十分。ゆっくりやろう。
③きれいな答案は、採点する人は〇にしやすいです(笑)
④メモをとりましょう。そのメモが正しいか、他の人にお願いして確認してもらいましょう。また、重要なことは直前に再度教えてくれるよう、お願いしておきましょう。そのためにも、お友だちとは日頃から仲良くしておきましょうね。
⑤自分だけ何度もミスをしてしまうと、落ち込みますね。どうしたらミスを少なくしていけるか、いろいろ工夫してみましょう。そして、落ち込みすぎないようにしましょう。
〇 講師のサポート
①上記方策を支援。
②正確さを期すために、英語は全文訳を書いてもらう。
③数学の答案は、お習字のようにきれいに書いてもらう。
④「どっか違うけれどどこだろう、直るかな?」と言って本人に気づいてもらう。
⑤チェックリストやメモを作成する。
⑥叱らない。叱ると生徒の自己肯定感が低下して、さらなるミスをまねくことにも繋がりかねない。「できた!」という達成感を積み重ねられるように配慮する。
〇 役に立ちそうなリソース
- メモやチェックリスト:
- スタンディングデスク:
- <動画>【発達障害】ADHDでじっとしていられない場合の対処法と改善法
- <動画> 【発達障害 勉強】ADHDで勉強の反復練習が苦手な場合の対策法
- <動画>【発達障害】ADHDで宿題の期限が守れない場合の対策法
【注意欠陥多動性障害】
- 薄井晶著 『方法別冊』(不登校・学習障害・発達障害・WISC ver.)ファストブック(2022)
場合によっては手に書いてしまうというのもよくある方法です。カンニングになってしまうのでテストには使えませんが、集合場所や持ち物の確認などには使えます。
立った姿勢で使える、背の高い机があります。レバーひとつで高さを変えられるものも出ていて、立って使ったり座って使ったりできて、便利です。集中力を保つのに役立てられます。
〇学習障害がある方が学べる個別指導の専門塾
WISCの結果を生かして特性を考慮しながら受験指導
SMKの完全個別ゼミ

〒182-0026 東京都調布市小島町1丁目4−6 三田調布シティハウス 107
TEL:042-426-7295
京王線調布駅から徒歩1分。
甲州街道の小島町交差点すぐそば。
塾の前に自転車がとめられます。

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷3丁目2−2 メルシー世田谷 103
TEL: 03-6804-4076
東急世田谷線世田谷駅、下高井戸方面下車、歩いてすぐ。
通りを渡って美容院のある角を曲がってください。看板が見えます。
*駐輪場完備

〇 生徒・ご父兄の声
心理学の面からメンタルサポートをして頂きました
東京都世田谷区 Y.M.さん
明治薬科大学薬学部 合格
私の大学合格のためにご尽力いただきありがとうございました。
私は、高校2年生まで多くの他塾を経験しましたが、
どこも合わず、塾選びに困っていたところ貴塾に出会うことができました。
貴塾は、私の望んでいた環境と条件がそろっており、
受験を終えるまで安心して通い続けることができました。
毎回の小テストや分かりやすい解説により勉強がはかどっただけでなく、
心理学の面からメンタルサポートをして頂いたことも、とても支えになりました。
約1年間ありがとうございました。
娘の特徴をつかんだ上で個別指導の先生が教えてくださいました
東京都調布市 望月 里紗さん ご父兄
N中等部 クラーク記念国際高等学校 合格
調布ゼミでは、N中等部への編入試験と
クラーク記念国際高等学校の入学試験の対策でおせわになりました。
いずれの時も事前に娘の特徴をつかんだ上で
個別指導の先生が教えて下さり、不安を取除いて下さりました。
そうして受験にしっかり安心して取組むことが出来、その結果
合格することができました。
合格後も通塾して高校での授業のために
ご指導いただきました。
担当の先生との信頼関係があったからこそ
続けられたと感謝しています。
塾の雰囲気もあたたかくいつも優しく迎え入れて下さり
通いやすかったと思います。
塾長様、先生に感謝しております。
ありがとうございました。
辛くなってしまった時も優しく対応して貰えました
東京都調布市 望月 里紗さん
N中等部 クラーク記念国際高等学校 合格
調布ゼミでは受験のサポートをしてくれました。
授業では、問題が解けるようになるまで
教えて下さったり、分かりやすく丁寧に
説明して下さってとてもやり甲斐がありました。
受験期間で自分の不安と上手く向き合えず、
塾で辛くなってしまった時も
優しく対応して貰えたのがうれしかったです。
先生方、本当にありがとうございました。
<監修>
愛知東邦大学 人間健康学部 教授 松尾香弥子
SMK 薄井晶