
- こんな傾向はありませんか?
- 「反復練習が苦手である」
メカニズムと発達心理、学習理論による対策 - 生徒の対策
- 講師のサポート
- リソース紹介
- 学習障害がある方が学べる個別指導の専門塾
- 生徒・ご父兄の声
<目次>
〇 こんな傾向はありませんか?
(こういうところが見られたらあてはまるかもしれません)
- ドリル的な訓練(漢字を書く練習、計算ドリル、暗記の作業)が苦手。取り組めない。

〇「反復練習が苦手である」メカニズムと発達心理、学習理論による対策
【説明】
学校では漢字や英単語のつづりを何度も書いて覚える方法は「定番」と言ってもいいでしょう。計算ドリルも同様です。足し算などの同じ作業をたくさん行います。
この反復練習をとても苦手に思う子どもたちがいます。無理やりやらせると心理的な圧迫になり、子どもの中で「トラウマ」となって、不登校の遠因ともなりかねません。ディスレクシア(読み書きの障害)の症例の中には反復練習を免除するケースもあるようです。
ADHDの特性の一つである「多動性」があるために、反復練習への苦手さがさらに強まっている可能性があります。また、苦痛の感じ方も他の人とは違って強いのかもしれません。
個人的にはそこまで苦痛であるものを無理やりやらせることには疑問を感じますが、宿題をやっていかないと先生との関係がうまく行かなくなるかもしれないし、「それならどうやって覚えてもらえばいいのか」という心配もあります。「障害があるから」と免除を申請するといったことの前に、やれることをやってみましょう。
まず、なぜ反復練習が推奨されるのかといえば、もちろん、一回で覚えることが普通は難しいからです。とくに漢字は視覚的に複雑であるだけでなく、たいてい読みが複数あり、同音異義語もたくさんあります。一回で覚えるのは至難の技というものです。
さらに、手を動かすことで、脳のいろいろな部位に情報が定着しやすくなります。もし事故などで脳の一部に損傷を受けても、日本人では漢字の記憶は残りやすいと言われています。
一方、反復練習がかえってアダになる場合があります。ある発達障害の子を見ていたとき、何度も書いているうちに、途中から間違った漢字に変わってしまっていました。それに、読みは覚えていませんでしたし、書き順も間違っていました。これでは反復練習をすればするほど間違って覚えてしまうことになり、間違いを強化することになります。
イヤイヤやっていればこのようなことが起こりがちです。退屈な反復練習を少しでも楽しめるように工夫してみましょう。
まず、好きな音楽を用意しましょう。アニメの主題歌や人気アーティスト、何でもOKなので、自分が聞いて気分が上がる、軽快な曲をスタンバイします。ミュージックをスタートさせたら、次は「こんなイヤなことをまたやるなんて、とんでもない。今日のこの宿題だけで、これらの漢字(ないし計算など)は確実に身につけてしまおう」と決意しましょう。
漢字の書き順は大丈夫ですか。たとえば「漢」という字の書き順を知りたかったら、「漢 書き順」などで検索すれば、いくつもヒットします。確認しましょう。
そして、夜寝るときの歯磨きと同じで、ルーティーンとして取り組みます。できればストップウォッチで時間を測りましょう。漢字なら1行、計算ドリルなら1ページをやり終えたら、ストップウォッチを止めて、かかった時間をメモしておきます。当然、漢字や計算の難易度によって、かかる時間は異なりますが、それでも、何ヶ月か後には全般的に結構短くなっていて、モチベーションが上がります。
習慣になってしまえば、イヤな気持ちもやわらぎます。それでも、どうしても「できない」という場合、無理はやめましょう。そのかわり、何か別の勉強をしましょうか。そのような人は、どんどん新しい問題に取り組む方が向いているのかもしれません。新しいことにはすごい集中力で取り組めたりします。また、学校では何かクラスのみんなのために役立つ仕事を率先してやることにすれば、先生も評価して下さるかもしれません。先生には反復練習が苦手なことをあらかじめ説明しておくといいですね。
最近のスマホの予測変換はとても優秀ですし、最低限、スマホで正しく変換できるぐらいの能力が身につけばいい、という考え方もできます。計算は計算機やパソコンでできます。

〇 生徒の対策
①上に書いたように、音楽の力を利用してみよう。気分の上がる、ピッタリな音楽を聞きながらやれば、楽しいし、けっこう、はかどりますよ。
②好きなように、勉強してみよう。
③わからないことはどんどん調べよう。
④難しいことにもどんどん挑戦してみよう。
〇 講師のサポート
①反復練習を無理強いしない。
②新しいことをしながら、既習事項を復習・確認する。
③脱線しすぎていたら適当なところで元の箇所に戻してあげる。
④本人の興味を尊重して取り組みながら、できる分野を増やしていく。テキストの順番通りでなくてよい。
〇 役に立ちそうなリソース
- 硬筆用下敷き:
- <動画>【発達障害 勉強】ADHDで勉強のうっかりミスが多い場合の対策法
- <動画> 【発達障害】ADHDで目の前の作業に集中できない場合の対処法と改善法
- <動画>【発達障害】ADHDで宿題の期限が守れない場合の対策法
【注意欠陥多動性障害】
- 薄井晶著 『方法別冊』(不登校・学習障害・発達障害・WISC ver.)ファストブック(2022)
鉛筆やボールペンで書くときに書きやすいように表面を加工した下敷きが売られています。書き心地がいいですし、字もきれいに書けます。字を書く快感を得られるので、反復練習の苦痛をやわらげてくれるかもしれません。それほど高額でもないので、試してみてはいかがでしょうか。
〇学習障害がある方が学べる個別指導の専門塾
WISCの結果を生かして特性を考慮しながら受験指導
SMKの完全個別ゼミ

〒182-0026 東京都調布市小島町1丁目4−6 三田調布シティハウス 107
TEL:042-426-7295
京王線調布駅から徒歩1分。
甲州街道の小島町交差点すぐそば。
塾の前に自転車がとめられます。

〒154-0017 東京都世田谷区世田谷3丁目2−2 メルシー世田谷 103
TEL: 03-6804-4076
東急世田谷線世田谷駅、下高井戸方面下車、歩いてすぐ。
通りを渡って美容院のある角を曲がってください。看板が見えます。
*駐輪場完備

〇 生徒・ご父兄の声
心理学の面からメンタルサポートをして頂きました
東京都世田谷区 Y.M.さん
明治薬科大学薬学部 合格
私の大学合格のためにご尽力いただきありがとうございました。
私は、高校2年生まで多くの他塾を経験しましたが、
どこも合わず、塾選びに困っていたところ貴塾に出会うことができました。
貴塾は、私の望んでいた環境と条件がそろっており、
受験を終えるまで安心して通い続けることができました。
毎回の小テストや分かりやすい解説により勉強がはかどっただけでなく、
心理学の面からメンタルサポートをして頂いたことも、とても支えになりました。
約1年間ありがとうございました。
娘の特徴をつかんだ上で個別指導の先生が教えてくださいました
東京都調布市 望月 里紗さん ご父兄
N中等部 クラーク記念国際高等学校 合格
調布ゼミでは、N中等部への編入試験と
クラーク記念国際高等学校の入学試験の対策でおせわになりました。
いずれの時も事前に娘の特徴をつかんだ上で
個別指導の先生が教えて下さり、不安を取除いて下さりました。
そうして受験にしっかり安心して取組むことが出来、その結果
合格することができました。
合格後も通塾して高校での授業のために
ご指導いただきました。
担当の先生との信頼関係があったからこそ
続けられたと感謝しています。
塾の雰囲気もあたたかくいつも優しく迎え入れて下さり
通いやすかったと思います。
塾長様、先生に感謝しております。
ありがとうございました。
辛くなってしまった時も優しく対応して貰えました
東京都調布市 望月 里紗さん
N中等部 クラーク記念国際高等学校 合格
調布ゼミでは受験のサポートをしてくれました。
授業では、問題が解けるようになるまで
教えて下さったり、分かりやすく丁寧に
説明して下さってとてもやり甲斐がありました。
受験期間で自分の不安と上手く向き合えず、
塾で辛くなってしまった時も
優しく対応して貰えたのがうれしかったです。
先生方、本当にありがとうございました。
<監修>
愛知東邦大学 人間健康学部 教授 松尾香弥子
SMK 薄井晶